上田のつるし飾りはとてもユニークです

「上田城千本桜まつり」の関連イベントで「季節のつるし飾りと人形展」を4/13~4/21の期間、蚕都上田館で開催しました。連日多くの方々が訪れて盛況でした。その様子やつるし飾りの一部をご紹介します。

蚕都上田館は上田城跡公園のすぐ近くにあり、その前を通行される方がご興味を持って展示会場の様子を覗かれたりしています。平日でも多くの方がいらっしゃいました。

江戸時代後期の上田藩では初節句を迎えた女の子の健やかな成長と幸せを願い、桜花、鶴亀、海老、鳳凰などの絵柄の「つるし飾り」を贈る風習がありました。こうした風習は全国に見られます。伊豆稲取温泉の「雛のつるし飾り」、福岡県柳川の「さげもん」、山形県酒田の「傘福」が有名です。

上田のつるし飾りは、厚紙を絹などで包み刺繍を施した平面的な形状に特色があります。現在、幕末期に途絶えた上田のつるし飾りを復活する活動や催しが上田でも起きてきています。蚕都上田プロジェクトでは、上田さくら会などと連携して毎年、「上田城千本桜まつり」の時期に合わせて蚕都上田館で「上田のつるし飾り」を展示しています。

つるし飾りを飾る動きは全国的に起きていますが、どちらかというと立体的な伊豆稲取温泉の「雛のつるし飾り」をモデルにしたつるし飾りが多いようです。上田のつるし飾りはご覧のとおり、平面的な形状がユニークです。展示されれたつるし飾りのいくつかをご紹介します。他の地域では見ることができないつるし飾りをお楽しみください。

展示してあるつるし飾りは、上田さくら会などの皆さんがそれぞれに制作をしたものです。自宅にある着物の古布などを使い、思い思いのつるし飾りを制作しました。それぞれがつるされると色とりどりの多様なつるし飾りになります。

(ミッチー)

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