【終】須坂の銘仙が出張中 泉屋博古館分館きものモダニズム展

こちらでおなじみの、須坂クラシック美術館の銘仙ベスト100が、東京・六本木の泉屋博古館分館に出張しております。

題して「きものモダニズム展」

11月14日には、クラシック美術館の学芸員、外谷育美さんによるゲスト・トーク 「銘仙の魅力」が行われました。

長野からも多数の応援団が出かけました。
美術館さんから撮影許可をいただきましたので、様子をご報告します!
この日のトークには、コレクションを寄贈した岡信孝先生もサプライズで参加。

この美術館がスタートする当初、収める美術品がない、とある骨董店で目にとめた銘仙がコレクションの始まりだったとか、きちんと美術館に収める前にハワイで展示したいとオファーが来た話とか。

続けて、イギリスのV&A美術館にも出張したお話とか、知っていたようで知らなかったお話がたくさん聞けて、とても楽しい始まりでした。

「海外の名だたる美術館で展示したのに、日本では着物は美術品としての評価が低く、ようやくこういう形で展示ができた」というお話には深く頷かされました。もっともっと、着物文化を大事にして、必要なものは保存していかないといけないですよね。

見よ!この熱気!

入り口のホールを埋め尽くすお客さんでした。
(外谷さんは、前回の2倍以上のお客さん、どうしよう、と、最初は顔がひきつっていましたが)

ホールでのトークに続いて、会場内を歩きながら、銘仙の織の技法、染織、デザインなどについて、外谷さんの解説。

熱心にメモを取る方がたくさんいらっしゃいました。

外谷さんのトークも冴えてきて、銘仙への愛と知識を語る1時間でした。
ベスト100というだけあって、普段はあまり展示されていない銘仙や珍しいものもずらりと並んでいます。
クラシック美術館で拝見するのとはまた違った魅力が・・・・

こんな企画もございます。

◆対談「現在に伝わる銘仙の技:復刻銘仙を語る」

11月21日(土)15:00~16:00
ゲスト:菊池理予氏(東京文化財研究所研究員)
     新井教央氏(秩父 新啓織物)
新啓織物は、クラシック美術館所蔵の銘仙を復刻してくださっている織元です。現代の銘仙についてお話してくださるはず。
展示は12月6日まで

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