長野市の善光寺では御開帳まっさかり。ようやく春らしくなって、にぎわってきました。
御開帳期間中、須坂市のクラシック美術館では、大本願のお上人様のお手回りの品を集めた展示会が開かれています。ちょっと足を伸ばしていってみませんか。
いまの鷹司誓玉上人は、1955年に入山得度されました。
その時に、善光寺に「お嫁入り」する時のビデオが上映されているのです。
蒸気機関車に乗って家族でくる様子がビデオになっていて、
裾模様の黒の振り袖をきて、イヤリングをしているのが最後の俗世界でのおしゃれだったそうです。
その時の黒の振り袖、そして得度式のときの白無垢が展示されています。
若い時は服飾を研究して、いまも組みひもを自らやっている方なので、
お着物への愛情も深いのだなあ、とあらためて思いました。
ここでも紹介していますが、年に一度、キモノをきて善光寺詣りをする「花遊歩」というイベントでは、最後にお上人様のお話をうかがいに行くのですが、すごくうれしそうにして、いろいろなものを見せてくださる。
こちらとしては一方的に、キモノの方、としてお上人様への尊敬を深めているのですが、そんな思いを返してくださるような展示。入山当時の長野駅の様子を見ると、まさにアイドル並の歓迎。善光寺のお上人様への信仰がいかに篤かったのかが伝わってきます。
そのほかにもお父さま、お母さまゆかりの品々が並び、へーこんな方だったのだ、とびっくりすることも多々あり。
御開帳だけでなく、キモノ好きはぜひこちらにも出かけてみてはいかがでしょうか。
ちなみに、今年の銘仙キモノ虫干し大会は5月2,3でーす。