「加賀友禅のお誂え染め帯とキモノ展」が開かれている長野市のガレリアで、ギャラリートーク「加賀友禅の魅力と技法を聞く」がありました。
加賀の四季をやさしく美しく表現している吉田淳子さん。スケッチブックにたくさんの花が描いてあり、絶えずそこから組み合わせを作っているそうです
毎田仁嗣さんは注目の若手作家。草花の写実的なモチーフが多い加賀友禅ですが、あえて草花でないものに挑戦したり、高価なものなので万人受けする着物より1人の方に「これいいわね」といってもらえる物づくりに挑戦しているとのこと。「まだ若いのでやりたいものを」という姿勢が輝いていました。ユーミンの着物も作られたそう
京友禅と加賀友禅の違いを教えてもらいました。染めに関する部分は同じですが、加賀は染めた状態で終わり。京都はそこに金箔や刺繍を施してより華やかに仕上げる加飾の文化があるそうです。雅びで華やかなものが好まれる京都の公家文化と、質実剛健な加賀の武家文化の違いと聞いて納得です
「加賀友禅のお誂え染め帯」は、好みの地色に加賀小紋や友禅の組み合わせを選び、自分だけのマイ帯のお誂えが10万円代で楽しめます。加賀友禅に親しんでもらえるようにとの新たな試みです
加賀小紋の染め見本北陸新幹線延伸で、金沢との時間的距離は短くなります。信州の紬との交流も増えるといいですね。
展示会は26日まで、ガレリア表参道で開催中です。