駒ケ根市にある駒ケ根シルクミュージアムは、地域の養蚕の歴史や蚕の成育についての資料を展示している博物館です。常設展示室エントランスには、開館当初から特徴的な染め織りの反物をディスプレーとして展示していましたが、今回10年ぶりにリニューアルしました。
今年の10月、当館で開催する全国公募展「現代手織物クラフト公募展」の後援団体である日本紬織物文化協会ならびに個人、企業様より日本の伝統織物の主要な産地の織物を駒ヶ根市に寄贈して頂きました。
内訳は、えぞ織(北海道)・紅花紬(山形)・塩沢紬(新潟)・小千谷縮(新潟)・結城紬(茨城)・牛首紬(石川)・伊那紬(長野)2点・弓浜絣(鳥取)・生紬(京都)・久留米絣(福岡)・本場大島紬(鹿児島)・宮古上布(沖縄)・琉球絣(沖縄)・久米島紬(沖縄)・首里花織(沖縄)・真綿大島紬(奄美大島)の17点です
展示にあたって、反物の端に張られた産地の商標などのラベルを確認できるように工夫し、湾曲した壁面に沿って天井まで吊るし、全体(一反)が見えるようにしました。
これだけのものを一箇所でご覧いただけるのは当館だけだと自負しています。
今後、黄八丈など未収集のものを入手する努力をして更に充実した展示にしていきたいと考えています。是非一度お出かけください。
駒ヶ根シルクミュージアム
館長 関 宏夫