2015年9月23日は、岡谷蚕糸博物館 キモノスペシャルデーでした。
2014年夏の開館以来、大人気の岡谷蚕糸博物館。今年はキモノスペシャルデーを開催して、さらにファンが増えています。
夏の浴衣デーに加えて、9月23日にきもので過ごす岡谷の第2弾が開催されました。キモノを着ていく場所がない、という声に応えてのイベント。着物の方は入館無料とのことで、たくさんのおきもの姿の方が集まりました。
この日のメーンイベントは、信州着物暮らし12カ月を執筆した北沢房子さんの講演会。きものネットのメンバーで、応援!に行ってきました。
まずは高林館長さんのごあいさつ。着物の女性がたくさん集まって、なんだかうれしそうです~
そして、北沢さんの講演が始まりました!
北沢さんが着物にはまるきっかけは、約10年前にテレビ番組のコメンテーターとしてお正月にみんなで着物を着たこと。「鏡に映った自分があまりにも美しかったので」着物に恋して、重症化が進行中なのだとか。
それから三カ月の着付け教室に通い、親戚の方に和裁を習ったというバイタリティーはすごい。それがあの本の執筆、編集に結実したのですね。
お話の中で印象的だったのは、紐で結んでいる着物には、人を結ぶ力があるということ。
着物を着るということで、普通なら知り合えない人と出会ったり、年代が違う人とも仲良くなったり。いいことづくめです。
そして、北沢さんが着ている着物は義母のもの、帯は祖母が祖父の下着をほどいてつくったものだそうで、親子、親族の縁も深まるわけです。
そして、着物の本ができたのも、人の輪があってこそ。信州の各地で着物を着たい、着物が好き、という人がいつのまにかつながり、情報を集めて1冊の本になったという次第だそうです。
この日も着物にかかわっている方がたくさん集まりました。
地元の製糸工場の社長さん、地元の繭で織った生地に地域の風景を描いた着物を描いた着物をつくっている呉服屋さん、はるばる須坂からきた須坂クラシック美術館の学芸員さん、小諸で活動している和裁士さん。
県内に着物の輪が広がっていることを実感した1日でした。
今後も定期的にキモノデーを開催する予定だそうなので、みなさまお楽しみに!
この日は糸取りの実演もあり、みなさま興味津々でした。