善光寺の結婚式 その2
仏前の結婚式では「二人の結婚は生まれる以前からの縁による」という趣旨で行われるそうです。仏前で夫婦の誓いをして、ご先祖様に報告し、その因縁を仏様に感謝します。 新郎新婦も、そろってご本尊にお焼香した後 […]
善光寺大本願で行われた結婚式。後半のリポートです。
数珠をいただき、指輪の交換を終えた新郎新婦は「誓漿(せいしょう)交換」を行います。分かりやすい言葉で言えば、三三九度の儀です。両家の親族も固めの杯を交わします。
三三九度が終わりましたら、花嫁の角隠しがはずされました。
続いてお上人様から「告諭」。結婚にあたってのお言葉を頂戴し、新郎新婦二人による「誓詞(せいし)朗読」。結ばれた縁への感謝と、新生活への抱負と責任を、ご本尊、戒師(お上人様)、列席者の前で誓います。めでたし、めでたし、の時間でした。
婚儀中には、雅楽の演奏が流れ、荘厳ですがすがしい雰囲気の中で、粛々と進められました。
笄が目に華やかな花嫁の後ろ姿に、見ているこちらも背筋が伸びる思いがしました。
(べに)