【終】企画展「どれをお召しに?モードなキモノ 御召と銘仙」

2013年1月30日まで、須坂クラシック美術館では企画展「どれをお召しに?モードなキモノ 御召と銘仙」展を開催中です。

クラシック美術館では、大正から昭和期の着物を中心に収蔵しています。
当時の着物は色も柄も鮮やかで大胆なものが多く、見ているだけで楽しい着物たちです。

ほとんどの人が着物を着ていた時代、人々とともに時代を乗り越えてきた着物でもあります。

今までは「銘仙」の展示をすることが多かったのですが、今回は同時代の大正から昭和前期にかけて流行していた「御召」にあわせて注目をしました。
御召は高級品で、時代の先端のデザインがなされて洗練された着物でした。
一方、銘仙は二級品の繭などを利用し、手頃に手に入る庶民感覚の親しみやすい着物。

正反対の品物ですが、大正から昭和の時代にそれぞれ人気を博しました。
銘仙には、御召風の加工がされたものも盛んに作られたそうで、影響を受けてデザインや風合いに様々な工夫がされていたことが分かります。
並べて展示してみると、デザインなど似ている部分もありますが、それぞれの「らしさ」と「魅力」が感じられます。

どちらが値段が高いとかは抜きにして、それぞれの良さが見えてきました。
作り手も着る人も、活気があって生き生きと感じられる時代の着物、大好きです。
着物展ということで、着物を着てでご来館されるお客様もいらっしゃいました。
大歓迎です!

ぜひ着物で遊びにきてください。

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